嵐の「Five」を初めて聴いたとき、どんな感想を持ちましたか?
“あぁ嵐だなぁ…” とか ”嵐っぽくてなんか泣ける”など、
「嵐らしい」と感じた方も多いのではないでしょうか。
実は、メンバー自身も“嵐っぽい曲”と語っていた1曲で、
ファンの間でもPVの空気感やデビュー曲と関連のある歌詞が話題になりました。🚌
では、その“嵐らしさ”はどこから来ているのでしょうか。
この記事では、あえて歌詞ではなく音楽面から「Five」の魅力をわかりやすく分析していきます!
※本文中では敬称を略して記載している箇所があります。
「Five」が“嵐らしい”と話題になる理由
「Five」は公開直後から、“嵐らしい曲”として多くの注目を集めました。
活動終了前の新曲という話題性だけでなく、楽曲そのものに”嵐の空気感”があったことも大きな理由です。
ここではまず、話題になった背景を整理します。
Fiveの基本情報
「Five」は、2026年3月4日に配信リリースされた嵐のラストシングルです。
活動休止前にリリースしたアルバム以来、5年4カ月ぶりの新曲であり、
タイトルどおり“5人の嵐”が強く感じられる1曲です。
制作陣は、これまでも嵐の楽曲を手掛けてきたお二人。
作詞:HIKARI
作曲:HIKARI,Tomoki Ishizuka
編曲:Tomoki Ishizuka
これまでに手掛けた嵐の有名曲はこちらです↓
HIKARI
- 迷宮ラブソング(編曲 ※Trevor Ingram名義)
櫻井翔主演ドラマ「謎解きはディナーのあとで」主題歌 - ワイルド アット ハート(編曲 ※Trevor Ingram名義)
松本潤主演ドラマ「ラッキーセブン」主題歌 - Find The Answer(作詞/作曲 ※7th Avenueと共作曲)
松本潤主演ドラマ「99.9-刑事專門弁護士- SEASONII」主題歌
Tomoki Ishizuka(石塚知生)
- PIKA★★NCHI DOUBLE(編曲)
嵐主演映画「ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」主題歌 - One Love(編曲)
松本潤主演映画「花より男子」主題歌 - GUTS !(編曲)
二宮和也主演ドラマ「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」主題歌
HIKARI
- 迷宮ラブソング
(編曲 ※Trevor Ingram名義)
櫻井翔主演ドラマ「謎解きはディナーのあとで」主題歌 - ワイルド アット ハート
(編曲 ※Trevor Ingram名義)
松本潤主演ドラマ「ラッキーセブン」主題歌 - Find The Answer
(作詞/作曲 ※7th Avenueと共作曲)
松本潤主演ドラマ「99.9-刑事專門弁護士- SEASONII」主題歌
Tomoki Ishizuka(石塚知生)
- PIKA★★NCHI DOUBLE(編曲)
嵐主演映画「ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」主題歌 - One Love(編曲)
松本潤主演映画「花より男子」主題歌 - GUTS !(編曲)
二宮和也主演ドラマ「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」主題歌
馴染みのある名前が発表されたことも、ファンにとって喜ばしいサプライズでした!
歌詞がデビュー曲の「A・RA・SHI」とリンクしているのも”感動する”と大きな話題となりましたね。
メンバー自身も語った「嵐っぽい曲」
嵐のメンバーは「Five」についてこう語っています。
本当にね、嵐っぽいのよ。
🟦大野智(嵐公式SNSでの動画より)
ソロの歌い繋ぐところと5人のユニゾン感みたいなところを楽しんでもらえたらなと。
🟥櫻井翔(嵐公式SNSでの動画より)
嵐っぽい楽曲となっております。
J-POPですね!これぞ!まさに!
🟩相葉雅紀(嵐公式SNSでの動画より)
嵐だよ。マジで。
嵐でしょ。マジで。
🟨二宮和也(自身のXより)
もうあのイントロで歌詞出て来る前に「おぉ嵐っぽいなあ」と思うもんね。
🟪松本潤(嵐ファンクラブ動画より)
長く活動してきた嵐がこのように表現するのは、
自分たちのカラーが「Five」に表れていると感じているからではないでしょうか。
「Five」を聴いたファンの間でも
“これぞ嵐!”
“初めて聴いたのに懐かしい”
“嵐らしさ全開”
などの声が多く、何とも言えない「嵐感」に感動する気持ちがよく汲み取れます。
「Five」がここまで嵐っぽさを感じさせるのは、
これまで積み重ねてきた嵐の音楽的な特徴が反映されているからかもしれません。
本記事の視点|あえて歌詞ではなく音楽面から分析する
「Five」は、歌詞面でも多く語られている楽曲です。
デビュー曲とのつながりを感じさせる表現や、
活動終了前という背景もあり、メッセージ性に注目した考察も多く見られます。
実際、私自身もその歌詞に心動かされた嵐ファンの1人です。
ただ、「Five」を聴いた瞬間に“嵐っぽい”と感じる理由は、歌詞だけではありません。
音そのものにも嵐らしさがあると考えています。
この記事では、「Five」がなぜ嵐らしく聴こえるのかを、過去曲との比較も交えながら整理していきます。
“嵐っぽい”、“エモい”と感じる理由が、感覚だけではなく音楽的に理解できるように分析しました。
- 歴代シングルと共通するキー・構造・コード進行
- Fiveならではの新しい歌割りやアレンジ
音楽理論が初めての方にも分かりやすく解説していきますので、一緒に読み解いていきましょう!🚌💨
「Five」が嵐らしく聴こえる理由|歴代シングルとの共通点
ここでは以下のポイントで「Five」を分析していきます。
- 代表曲Love so sweet・Happinessにも通じる音楽構造
- 頻出キーに近い設計(Dメジャー)
- 王道進行+味付けアレンジという嵐定番のコード感
それでは、歴代曲との共通点から「Five」の”嵐らしさ”を紐解いていきましょう。
代表曲「Love so sweet」「Happiness」に通じる”嵐構成”
“嵐らしさ”を感じる最大の理由は、「Five」の”楽曲構成“にあると考えています。
嵐の代表曲の1つであるこれらの楽曲。
- Love so sweet
松本潤主演ドラマ「花より男子2」主題歌 - Happiness
二宮和也・櫻井翔主演ドラマ「山田太郎ものがたり」主題歌
嵐のことをそれほど知らなくても、この曲なら知ってるという方も多いのではないでしょうか。
実は、「Five」はこの2曲と大きな共通点があります。
まず、「Love so sweet」と「Happiness」の構成から見てみましょう。
| 「Love so sweet」 | |
|---|---|
| セクション/歌詞 | キー |
| wow wow wow yeah yeah yeah … | Cメジャー |
| Aメロ・Bメロ(輝いたのは鏡でも…) | Bメジャー |
| サビ(思い出 ずっとずっと…) | Cメジャー |
| 「Happiness」 | |
|---|---|
| セクション/歌詞 | キー |
| Yeah yeah yeah … | D♭メジャー |
| Aメロ・Bメロ(向かい風の中で…) | Bメジャー |
| サビ(走りだせ 走りだせ…) | D♭メジャー |
どちらも冒頭にyeah yeah や wow wowのパートがあり、
Aメロ・Bメロで一度転調してから、サビで再び転調して冒頭のキーに戻ります。
💡キーとは
曲の中心となる音と、その中心音を基準に並べられた音階のこと。曲の雰囲気の土台となる。
💡転調とは
キーが途中で変わること。曲の印象が切り替わる効果がある。
そしてこちらが「Five」の楽曲構成です。
| 「Five」 | |
|---|---|
| セクション/歌詞 | キー |
| wow wow wow … | Dメジャー |
| Aメロ・Bメロ(不思議と懐かしい風の…) | Fメジャー |
| サビ(星のない夜空なんて…) | Dメジャー |
もうお気づきですかね。
「Five」も冒頭にwow wowパートがあり、
Aメロ・Bメロで一度転調してから、サビで再び転調して冒頭のキーに戻っています。
「Five」は、「Love so sweet」と「Happiness」と同じ構成なのです。
(ちなみに「Love so sweet」と「Five」にはCメロがありますが、どちらもサビと同じキーが使われています。この部分にも共通点がありますね。)
まず、冒頭部分でサビと同じキーを先出しすることによって曲の空気感を作り上げます。
その後Aメロ・Bメロで別のキーに移ることで、少し景色を変えながら期待感を高めていき、
サビで最初のキーへ戻ることで強い開放感と高揚感が弾けるような構成です。
「Five」から”嵐らしさ“がにじみ出るのは、嵐の代表作として聴きなじみのある楽曲構成が重要なポイントだと思えませんか?
頻出キー”Dの嵐”
「Five」が嵐らしく聴こえる理由のまた一つは、サビで使われているキーにあります。
1つ前のトピックでも触れたように
「Five」の冒頭(wow wowパート)とサビのキーはDメジャーで統一されているのですが、
この“Dメジャー”自体が嵐のシングルで何度も使われてきたキーなのです。
実際に、嵐の歴代シングル68曲のキーを集計してみました!
対象:CDシングル64曲+配信シングル4曲
※既存曲のReborn、Remix、大野ソロの「曇りのち、快晴」は除く。
独自に作成したランキングは以下の通りです。
| 嵐 歴代シングル頻出キーランキング | |||
|---|---|---|---|
| 順位 | キー | 曲数 | 楽曲 |
| 1位 | Cメジャー | 13曲 | 台風ジェネレーション / ハダシの未来 / Hero / きっと大丈夫 / Love so sweet /風の向こうへ / We can make it! / Beautiful days / Troublemaker / 果てない空 / BRAVE / IN THE SUMMER / Whenever You Call |
| 2位(同率) | D♭メジャー | 6曲 | とまどいながら / Happiness / Everything / Bittersweet / 君のうた / Turning Up |
| 2位(同率) | Dメジャー | 6曲 | SUNRISE日本 / 言葉より大切なもの / PIKA☆☆NCHI DOUBLE / WISH / GUTS! / Doors ~勇気の軌跡~ |
| 2位(同率) | Gメジャー | 6曲 | HORIZON / Crazy Moon / To be free / 愛を叫べ / Your Eyes / Find The Answer |
| 2位(同率) | Aメジャー | 6曲 | A・RA・SHI / ナイスな心意気 / 君のために僕がいる / Step and Go / Lotus / Party Starters |
| 嵐 歴代シングル頻出キーランキング | |||
|---|---|---|---|
| 順位 | キー | 曲数 | 楽曲 |
| 1位 | Cメジャー | 13曲 | 台風ジェネレーション / ハダシの未来 / Hero / きっと大丈夫 / Love so sweet /風の向こうへ / We can make it! / Beautiful days / Troublemaker / 果てない空 / BRAVE / IN THE SUMMER / Whenever You Call |
| 2位(同率) | D♭メジャー | 6曲 | とまどいながら / Happiness / Everything / Bittersweet / 君のうた / Turning Up |
| 2位(同率) | Dメジャー | 6曲 | SUNRISE日本 / 言葉より大切なもの / PIKA☆☆NCHI DOUBLE / WISH / GUTS! / Doors ~勇気の軌跡~ |
| 2位(同率) | Gメジャー | 6曲 | HORIZON / Crazy Moon / To be free / 愛を叫べ / Your Eyes / Find The Answer |
| 2位(同率) | Aメジャー | 6曲 | A・RA・SHI / ナイスな心意気 / 君のために僕がいる / Step and Go / Lotus / Party Starters |
調べ方:コード譜サイト「U-フレット」(なければ「楽器.me」)に掲載されている1番サビのコードからキーを推測。
※転調のある楽曲も1番サビを基準に集計。
※推測のため誤っている可能性があります。
この結果を見ると、“Dメジャー”は2位と頻出キーであることが分かります。
楽曲の内訳を見てもライブ定番など、”嵐らしさ”の基盤となっている楽曲が多い印象です。
「Five」のサビで感じる明るさや爽やかさ、推進力のようなものは、
嵐の過去楽曲で繰り返し使われてきた“定番の雰囲気”から来ているのかもしれません。
王道進行+アレンジという嵐の定番コード進行
「Five」が“嵐らしい”と感じる更なる理由は、コード進行です。
J-POPの王道的なコード進行をベースにしながら、途中に少しだけ“外れた響き”を混ぜるという、嵐の定番パターンが使われています。
実際に「Five」のサビのコード進行を見ていきましょう。
参考:コード譜サイト「U-フレット」
【Five サビ前半】
[D] [A] [Bm7] [F#m7]
星のない夜空なんて つまらないと君は言った
[G] [D] [Em7] [Asus4]
けど僕らが歩いた軌跡がいま 星座を紡いでゆく
サビの前半部分では、J-POPの王道に近いコード進行が使われています。
- D→A→Bm7→F#m7(I–V–vi–iii)
- G→D→Em7→Asus4(IV–I–ii–V)
サビの冒頭(星のない~言った)ではキラキラ感や浮遊感を演出し、
次の展開(けど僕ら~紡いでゆく)では後半へ期待感を高めていく、まさにJ-POPならではのコード進行を用いています。
ここまでは比較的シンプルで、誰が聴いても心地よく感じる安定した流れです。
一方、後半では
【Five サビ後半】
[Bm7] [B♭dim] [D/A] [G#m7-5]
たとえイビツで不揃いな 線でも想いは繋がってる ほら
[Em] [D/F#][Bm7][Cmaj7][Asus4][A] [G]
そう思えたこの瞬間が 永遠という名の嘘 本当にした
[D]
忘れないでいよう
- B♭dim
- G#m7-5
- Cmaj7 (♭VIImaj7)
といったノンダイアトニックコードが登場しており、明るさの中に一瞬の切なさや緊張感を生み出しています。
ずっと爽やかなだけで終わらず少し影を残すことで、”エモい”という感覚になるのです。
💡ノンダイアトニックコード
曲のキーに含まれない音を使ったコード。
「Five」の場合、サビのキーはDメジャーなので「D E F# G A B C#」を基準にしたコードが基本ですが、あえてそれ以外のノンダイアトニックコードを使うことでドラマチックに仕上げています。
※D(レ)、E(ミ)、F#(ファ#)、G(ソ)、A(ラ)、B(シ)、C#(ド#)
💡dim(ディミニッシュ)
不安定で緊張感のある響きを作るコード。
💡m7-5(m7♭5)(マイナーセブンス・フラットファイブ)
切なさや浮遊感を作るコード。
💡♭VIImaj7(フラットセブン・メジャーセブンス)
“エモさ”を強調するコード。
このようなコード進行は、嵐の他の楽曲とも共通しています。
特に近いのは「 PIKA☆☆NCHI DOUBLE」と「Beautiful Days」です。
どちらもJ-POPの王道進行をベースとしながらノンダイアトニックコードを散りばめることによって、感情を揺さぶる演出が施されています。
【 PIKA☆☆NCHI DOUBLE サビ抜粋】キー:Dメジャー
[G] [A] [D/F#] [Bm][D/A]
終わったはずの夢がまだ 僕らの背中に迫る
[Em] [F#sus4][F#][Bm][A#aug][D/A][G#m7-5]
刻まれた 想 い出が 騒 ぎ出す
【 Beautiful Days サビ抜粋】キー:Cメジャー
[C] [E] [Am][Am7/G] [Fmaj7][Em]
空に輝くよキラリ 星がじわり にじんでくよ
[Dm7-5][C] [G/B] [D7] [F/G]
帰り道 ナミダが 止まらない 僕はずっと
つまり「Five」は、
- 王道進行の爽やかさや安心感
- ノンダイアトニックコードで切なさを加える
という音楽構造によっても「嵐らしさ」を感じさせているのではないでしょうか。
“なんか泣ける”や”エモい”という感覚を同時に与えるのも納得ですね。
「PIKA★★NCHI DOUBLE」については過去記事でも考察しているので、気になった方は覗いてみてください!

「Five」ならではの新しさ|活動休止を経て進化したポイント
前の章で分析してきたように、「Five」にはこれまでの嵐の音楽的特徴が反映されています。
初めて聴いてもどこか安心感があるのは、今までの曲と共通点があるからでしょう。
ですが、「Five」は過去の嵐らしさをなぞっただけの楽曲ではありません。
歴代シングルに通じる安心感を持ちながら、確かにアップデートされています。
ここからは、“懐かしいのに新しい”という感覚を掘り下げていきます!
ソロとユニゾンを組み合わせた新しい歌割り
これまで嵐のサビは、5人で声を揃えて歌うユニゾンの楽曲がほとんどでした。
一方「Five」は、サビの中でユニゾンとソロパートが交互に配置され、
個々の声の魅力とグループ感の両方を感じられる構成になっています。
ラスサビで大野さんや、その曲のメインとなるメンバーが一部ソロパートを担うことは度々ありましたが、
全てのサビを通してそれぞれのソロパートがあるというのは、シングルではとても珍しいです。
歌割りに関しては、こんなエピソードもありました。
ユニゾンで今まで歌ってきたけど、
🟪松本潤(嵐ファンクラブ動画より)
この曲に関しては、サビが丸々ユニゾンだとちょっと曲的に合わないよねみたいな話をしてた。
最近のアイドルの傾向として、サビをユニゾンで歌わない楽曲が以前より増えています。
今回の意図としては「Five」により合う形を選んだのだと伺えますが、結果的に時代の流れに沿った歌割りとして洗練された印象を与えているのではないでしょうか。
また、冒頭のwow wowパートは5人のユニゾンで始まり、
Aメロ・Bメロは全てソロパート、そしてサビに入りまた5人の声が重なるという構成には、
グループ休止中にそれぞれで活動していた5人が”再び集まった”感覚にも似ていて感動を誘いますね!
嵐らしさを残したまま現代的にアップデート
「Five」は、これまでの嵐らしい王道J-POPをベースにしながらも、より繊細で大人っぽい方向へアップデートされています。
前の章で触れたように「Five」には歴代シングルと共通する要素が多くあって、曲の土台自体はかなり“嵐らしい”です。
一方で、Aメロ・Bメロの雰囲気からは新しさを感じます。
「Five」のAメロ・BメロはFメジャーキーです。
Fメジャーは嵐のシングルでは珍しく、過去のシングルでは「復活LOVE」のみと思われます。
キー調べ方:コード譜サイト「U-フレット」(なければ「楽器.me」)に掲載されている1番サビのコードからキーを推測。
※転調のある楽曲も1番サビを基準に集計。
※推測のため誤っている可能性があります。
Fメジャーは、Dメジャーのサビと比べると、柔らかく落ち着いた響きになりやすいキーです。
そのため、「Five」では従来の“キラキラした青春感”よりも、余韻や大人っぽさが強く感じられます。
また、前章でノンダイアトニックコードが効果的に使われていることにも触れましたが、「Five」ではコードのベースラインをより段階的に繋ぐことによって、強い感情の揺れではなく自然な余韻として心に染み渡る感覚が作り出されているのです。
これまでの嵐楽曲が“感情を大きく動かすエモさ”だったとすれば、「Five」は“静かに沁みるエモさ”に近い印象です。
つまり「Five」は嵐らしい王道感を残したまま、落ち着いた成熟感を加えた楽曲であり、活動休止を経た今の嵐だからこそできる音楽表現と言えるでしょう。
結論:「Five」は嵐の集大成
「Five」は、これまでの嵐の音楽的な特徴を踏まえながら、新しい要素も含んだ唯一無二の楽曲です。
王道進行をベースにしたコード感や、サビでのDメジャーといった定番の要素はしっかりと残されており、
聴いた瞬間に“嵐らしさ”を感じられます。
一方で、キーや歌割りの変化など、これまでにはあまりなかったアプローチも取り入れられています。
“嵐らしさ”と新しさが互いに引き立て合っていて、まさに嵐の集大成のようなシングルです。
活動休止前、相葉さんはこのように話していました。
休止と書いて“パワーアップ”と読むと思っています。
🟩相葉雅紀(2019年 24時間テレビ42 内でメンバーに綴った手紙)
「Five」を通して、活動休止後の“パワーアップした嵐“をより感じることができますね!
まとめ
- 「Five」は歴代シングルに通じる嵐らしい構造を持っている
- Dメジャーや王道進行のアレンジなど、嵐の定番スタイルが使われている
- 歌割りはソロとユニゾンを組み合わせて、個性と一体感が両立している
- コード進行のアレンジは現代的でよりオシャレに進化している
- 懐かしさと新しさを両立した、集大成と呼べる1曲である
嵐の「Five」は、しっかりとした”嵐らしさ“の中に新しさも感じられる、“今の嵐”を象徴するような一曲です。
是非、コード進行や転調、歌割りといったポイントにも注目して聴いてみてください。
これまでとは少し違った角度から、“嵐らしさ”を感じることができるはずです。

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